
「バーチャルライバーって何なんだろう?」
「バーチャルライバーと Vtuber って何が違うの?」
このように疑問に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
バーチャルライバーは2Dまたは3Dのアバターを用いて配信活動をしている配信者のことを指します。 Vtuber と似たような印象を受けるので、具体的な違いが分かりにくいのも事実です。
今回の記事ではバーチャルライバーの概要、 Vtuber との違いについて詳しく解説します。主なプラットフォームや、人気のバーチャルライバー5選についても記載しているので合わせてご参考にしてください。
1. 最近話題のバーチャルライバーとバーチャルYouTuberとは
バーチャルライバーとバーチャル YouTuber は言葉も似ており、紛らわしいと感じる方も多いかもしれません。実際には両者でいくつか相違点が存在していて、十分に把握することでハッキリとした違いが見えてきます。
ここからはバーチャルライバーとバーチャル YouTuber の違いについて詳しく解説します。両者の概念から細かく解説するので、違いについて理解する際のヒントにしてください。
バーチャルライバー(Vライバー)とは
バーチャルライバーとは2Dまたは 3D のアバターを用いて、配信活動をしている配信者のことです。最近では YouTube だけではなく「 SHOWROOM V 」「 Mirrativ 」など各種プラットフォームを用いているバーチャルライバーもいます。
動画投稿ではなく生配信を行っているのが最大のポイントで、ユーザーを盛り上げることを得意としているバーチャルライバーも多いのが特徴です。配信内容としてはゲーム、トーク、歌ってみたなどバーチャルライバーごとに異なります。
最近ではスマートフォンのスペックが向上した影響もあり、スマートフォン1台で配信活動をすることが可能になっています。配信がメインなので、編集なども必要なく挑戦する敷居が低いのもポイントです。
バーチャル YouTuber( Vtuber )とは
バーチャル YouTuber は、2Dまたは3Dのアバターを用いて主に YouTube にて配信活動や動画投稿を行っている YouTuber を指します。バーチャルライバーと異なり、生配信だけではなく動画投稿も行っているのがポイントです。
国内で代表的なバーチャル YouTuber としてはキズナアイ、剣持刀也、月ノ美兎などが挙げられます。いずれのバーチャルYouTuberも可愛らしいキャラクターデザインと親しみやすさ、トーク力の高さで多くのファンから支持されているのが共通項です。
現在ではスマートフォンのスペック向上や様々なアプリの登場で、専門知識がない方でもバーチャル YouTuber として活躍しやすくなりました。ただし、アバターのクオリティにこだわりたい場合は外部にアバター作成を依頼する必要があります。
Vtuber とVライバーの違い
Vtuber とVライバーの違いとしては下記のポイントが挙げられます。
・ Vtuber は配信も動画投稿も行うが、Vライバーは基本的に生配信のみ
・ Vtuber は基本的に YouTube で活動するが、Vライバーは様々なプラットフォームを使うことが多い
・Vライバーは配信が多いので、編集などを行う必要が無く挑戦する敷居が低い
配信や動画投稿まで視野に入れている場合は Vtuber 、配信のみで様々なプラットフォームで活動したいという方はVライバーが向いています。自分の目的と照らし合わせてどちらで活動を始めるか慎重に決めると確実です。
2バーチャルライバーが期待されている理由とは
バーチャルライバーは活動を始めるまでの準備が簡単かつ、配信もしやすいため多くの方から注目を集めています。配信初心者でも取り組みやすいため、今日も多くの方がバーチャルライバーに挑戦しています。
ここからはバーチャルライバーが期待されている理由について3つの視点で解説します。
いずれもバーチャルライバーを始める際に知っておくと役立つポイントになっているので、1つずつ確認していきましょう。
活動開始まで簡単に、費用がかからず取り組める
バーチャルライバーを始める場合はライブ配信アプリの登録を行います。配信アプリではアバター作成が可能なことが多いので、自分のイメージに合ったキャラクターを選んで活動をスタートすることが可能です。
上記の2つの手順だけですぐにバーチャルライバーの活動を始められるため、配信初心者でも敷居が低いのがポイントです。ただ、本格的な活動を考えている場合はアバターにこだわる必要があります。
キャラクターデザインがそのまま人気に直結するので、アバターのクオリティは配信活動において重要な部分になります。より独自性の高いアバターにして、人気を獲得したいという場合はクリエイターにアバター作成の外注を行いましょう。
スマホ1台で配信・編集可能
バーチャルライバーは配信プラットフォームに登録を行った後、スマートフォン1台で配信活動を行えます。最近ではスマートフォン性能も上がってきており、スマートフォン1台で十分クオリティの高い配信が可能です。
また、配信プラットフォームも使いやすいものが多く、アバターをすぐに作れる上に自分の好みに合わせたカスタマイズも可能です。着せ替えなどにも対応していることから、見た目のバリエーションも幅を出しやすくなっています。
バーチャルライバー向けに特化した配信プラットフォームも数多く存在しているため、難しい設定をしなくても配信できるのが嬉しいポイントと言えるでしょう。
ファンの応援が収入につながる
バーチャルライバーとして活動を行い、人気を獲得しファンが定着化すれば、ファンの方から応援してもらえることがあります。ファンがアイテムの購入などを行い、そのままバーチャルライバー側の収益に繋がるという仕組みです。
獲得した収益はプラットフォームごとによっても違いますが、お金やギフトコードに変えられるようになっています。自分の好きな形態で収入を得ることができるプラットフォームもあるので便利です。
ただ、収入の何割かは仲介手数料として配信プラットフォーム側に取られることがほとんどです。配信プラットフォームごとに収入の配分は異なるので、事前に必ず確認しておきましょう。
3. バーチャルライバーが注目を浴びる主なプラットフォーム
バーチャルライバーは様々なプラットフォームを活用して配信活動を行います。 YouTube だけではなく、 17Live や REALITY など国内で人気のあるプラットフォームを活用して、自分のファンを増やすことに成功しています。
ここからはバーチャルライバーが注目を浴びる主なプラットフォームについて解説します。特に人気のある5つのプラットフォームを厳選して解説しているので、これからバーチャルライバーを目指す方はご参考にしてください。
YouTube
YouTube は動画投稿、配信プラットフォームとして長い歴史を持ち、国内外で高い人気を誇っています。プラットフォームとしての規模も大きく、知名度も高いのでバーチャルライバーとしての活動に役立つでしょう。
YouTube は多くの方が活用しており、知名度も高いのがメリットですが、アバター作成機能が付いていません。そのため、 YouTube でバーチャルライバーとして活躍したい場合はアバターを作成する必要があります。
また、 YouTube は収益化するまでの条件も下記のように厳しくなっているので注意が必要です。
- 有効な公開動画の総再生時間が直近の 12 か月間で 4,000 時間以上。
- チャンネル登録者数が1,000人以上。
出典:https://www.youtube.com/intl/ALL_jp/howyoutubeworks/policies/monetization-policies/
17Live
17Live は17LIVE株式会社が運営するライブストリーミングサービスとなっており、バーチャルライバーの配信にも対応しています。スマートフォンでの配信が可能で、使いやすいので国内でも人気の高い配信プラットフォームです。
17Live は視聴者が無料で有料アイテムを入手できるチャンスが多く、配信者を応援しやすいのが特徴です。そのため、自然と応援アイテムを送ってもらえることが多く、配信者も稼ぎやすくなっています。
ただ、17Liveではアバター作成機能が無いので、別途でアバターを作成する必要があります。外注もしくは「ホロライブ」などのアバター作成アプリでアバターを作って、配信を行いましょう。
REALITY(リアリティ)
REALITY は、REALITY株式会社が運営を行うバーチャルライブ配信に特化したプラットフォームです。アバター作成機能も付いているので、自分好みのアバターを作成してそのまま配信活動を始められます。
髪型、目の色、大きさなどを自由に選べるので自分の好みに合ったアバターを作りやすくなっており、配信初心者にもおすすめです。アバターの見た目にもこだわりたいという方にも向いています。
他の配信者とのコラボ配信、24時間での配信に対応していることから使いやすさにも優れています。チャットを使って他の配信者とのコミュニケーションが取れるので、連携を図って配信を行うことも可能です。
SHOWROOM V
SHOWROOM V はバーチャルライブに特化した配信プラットフォームになっており、スマートフォン1台での配信が可能です。人気プラットフォームである「 SHOWROOM 」を運営しているSHOWROOM 株式会社のアプリなので、信頼性も高くなっています。
アバター作成機能がある上に「 VRoid Hub 」という外部のアプリで作ったモデルを使用することも可能です。アバターにもこだわりたいという方にもぴったりな配信プラットフォームと言えるでしょう。
作成した pixiv アカウントで作ったアバターをアップロードもできるため、自分のアバターをさらに広めたいという場合にも役立ちます。
Mirrativ(ミラティブ)
Mirrativ は株式会社ミラティブが運営するゲーム配信プラットフォームで、スマホだけでかんたんに画面をライブ配信・録画できます。バーチャルライブに対応しており、アバターを用いた配信が可能です。
「ガチャのライブ配信をして盛り上げたい」「自分のゲームの腕前を披露したい!」という配信者の方に特におすすめな配信プラットフォームになります。直感的にアプリを操作できるため、初めて配信を行う方にもぴったりです。
他にもボイスチャットが使えるコラボ機能、収益に繋がるギフト機能、ラグの少ないコミュニケーション機能など、配信活動に便利な機能が多いのも魅力になります。
4. 人気のバーチャルライバー5選
国内では様々なバーチャルライバーが活動しており、その中でも「剣持刀也」「月ノ美兎」などは高い人気を誇っており、多くのファンから支持を集めています。人気のあるバーチャルライバーには特徴があり、参考にすることで自分の活動のヒントにすることが可能です。
ここからは人気のバーチャルライバーを5人に厳選してご紹介します。それぞれのバーチャルライバーの特徴について詳しく解説するので、自分でバーチャルライバーで活動する際のヒントにしてください。
剣持刀也
剣持刀也は、ANYCOLOR 株式会社が運営するバーチャルライバーグループにじさんじに所属するバーチャルライバーです。男性のライバーで端正なルックスのアバターであることはもちろん、高いトーク力で多くのファンを魅了しています。
高いトーク力を活かした配信はもちろんのこと、歌唱力も高く、様々な音源も配信しています。イメージソングはもちろんのこと、様々な歌ってみたにも挑戦しており、多くのファンから人気を集めているのがポイントです。
真面目系なキャラですが、他の配信者にいじられることも多く、多くの視聴者に愛されるバーチャルライバーになっています。
剣持刀也は、ROF-MAOとしても活躍中。VTuberグループ「にじさんじ」に所属する、 加賀美ハヤト/剣持刀也/不破湊/甲斐田晴の4名が集った男性ユニット。 YouTubeでのバラエティ企画や音楽活動を中心に幅広く活動中! 男女どちらからも愛される面白くてカッコイイユニットを目指しています。
ROF-MAO『前進宣言』
月ノ美兎
月ノ美兎はバーチャルライバーグループにじさんじ所属のバーチャルライバーで、サブカルチャーを中心としたトークやゲーム実況を主に行っています。可愛らしいキャラクターデザインとは裏腹に、ギャグセンスも高く視聴者から高い人気を獲得しているのが特徴です。
安定したクオリティの配信を行っていることから、にじさんじ所属のバーチャルライバーの中でも高い人気を誇っています。にじさんじチャンネルで登録10万人を達成しており、その人気の高さが窺えるでしょう。
ソニー・ミュージックレーベルズの SACRA MUSIC よりメジャーデビューしていて、ソロアルバムなどもリリースしています。
イブラヒム
イブラヒムはにじさんじに所属する男性バーチャルライバーで、ゲーム配信を中心に活動を行っています。一週間の平均ゲームプレイ時間は40時間程度、勉強熱心で真面目な印象が強いことが特徴です。
ゲームのテクニックが非常に高く、ゲーム好きな視聴者からの信頼が厚いキャラクターです。基本的に優しく寛容な人柄ですが、初対面の配信者には人見知りをするという人間くさい部分も視聴者から好評を得ています。
にじさんじの公式番組では司会も務めており、にじさんじ内でも人気を集めているキャラクターです。
樋口楓
樋口楓は虹惨事に所属する女性のバーチャルライバーで、幼いころからトランペットが好きで吹奏楽部に所属している高校2年生と言う設定になっています。演奏力も高く、洋楽からアニソンまで幅広くカバーしているほどです。
YouTube Live で主に活動を行っており、おえかき、ゲーム、音楽など様々なジャンルで配信をしています。歌に関わるイベントへの露出が多いのも特徴で、2019年1月に Zepp Osaka Bayside で開催した 1st LIVE “KANA-DERO” ではオリジナル曲も披露しました。
名言なども数多く残しており、視聴者の間でよくネタにされていることから人気を集めています。
静凛
静凛はにじさんじに所属する女性のバーチャルライバーで、清楚な見た目から多くのファンから支持を集めています。大人っぽい余裕をもった振る舞いをしますが、驚く時に普段より高い声をあげることもあり、親しみやすいキャラクターです。
トーク、ゲーム配信をメインに行っており、落ち着いた雰囲気の語り口調から見やすいのもポイントです。また、にじさんじチャンネルの登録者数10万人を達成しており、声優業も行っていることからますます人気が高まっています。
にじさんじ内の声劇にも取り組んでいることから、活動の幅を広げているバーチャルライバーになっています。
5. 人気バーチャルライバーの特徴を参考にして、自分の活動に役立てましょう!
今回の記事ではバーチャルライバーの概要、 Vtuber との違い、注目を集めているプラットフォームについて解説しました。これからバーチャルライバーとしての活動を始める際に役立つ内容です。
国内では人気のバーチャルライバーが多数存在しており、参考にすることで自分の活動を行う際のヒントに繋がります。自分に取り入れられそうなポイントを見つけたら、積極的に参考にして、より充実した活動を目指しましょう。